出演者らがお金を出し合って賞品のランボルギーニ車の争奪ゲームをするという内容のバラエティ番組がTOKYO MXテレビで放送されたことに対し、賭博ではないかとの指摘がネットで出ている。
優勝した出演者は、1年近く経っても車をもらえないとツイッターで訴え、トラブルにもなっている。これに対し、TOKYO MXでは、「こうしたことは知らなかったが、放送責任は当社にある」として公式サイトで謝罪した。
優勝者も、1年近く賞品をもらえない状態
この番組は、2019年1~3月に計12回放送された「欲望の塊」だ。
番組では、お笑いタレントが司会を務め、東京・歌舞伎町の現役ホスト16人ほどが三輪車レースやドッジボールなどサプライズで用意された様々な競技に挑んだ。上位5人が歌舞伎町で行われたファイナルステージに進出し、優勝したホストの男性(31)は、2000万円相当という「超高級スポーツカー」を射止めていた。
ところが、番組では、手続きが色々あるとして、男性には、賞品の白いランボルギーニ車が写った写真プレートだけを手渡した。これらの番組は、現在もユーチューブにアップされている。
男性は20年1月15日、ツイッターを更新し、番組側が出演者らから2000万円近く集めたが、その後担当者と音信不通になっていると窮状を訴えた。賞品のために、ホストたちで150万円ほどずつ出し合ったという。ツイートによると、当初は放送内で車をもらえる予定だったが、19年2月から話を逸らされ続けたといい、約束の期日も何度も無視されたとしている。
男性は、番組側からとした請求書やTOKYO MXなどにあてた出演承諾書の写真も、ツイッターにアップしている。請求書では、番組の企画会社名が記されていたが、振込名義は別の会社名になっていた。
ネット上では、男性に車を渡さない番組側の対応に不審な点があるとする声が上がるとともに、出演者に金を出させて賞品獲得を競わせるという内容について、賭博ではないかとの指摘が法曹関係者からも出ている。