映画雑誌「映画秘宝」(洋泉社)の休刊号が2020年1月21日、発売された。すでにネット書店では完売しているとのことで、ツイッターでは、早くも売り切れの店舗も出ている、との報告も上がっている。
「ああ、ついに休刊。寂しい...」
2019年末に休刊が発表された映画秘宝。12月21日には公式ツイッターで、編集長自らが「『映画秘宝』は、日本一売れている映画雑誌のまま、休刊いたします」「唐突な決定に今もやりきれない思いです」と投稿していた。
休刊の理由は、発行の洋泉社が親会社である宝島社に吸収合併されるため。
そして1月21日、「創刊25周年記念号にして休刊号となる映画秘宝3月号」が発売された。公式ツイッターでは「特集は史上最大規模の超豪華175名が爆選! 2019年度ベスト&トホホ10! 町山智浩×柳下毅一郎のFBB対談も! 表紙は長野剛画伯描き下ろし2019年ベスト映画メドレー!」と雑誌の内容に触れている。
「映画秘宝」の公式ツイッターでは17日時点で、ネット書店ではすでに「完売」しているとアナウンス。読者からは「一人一冊」のPOPが掲示されている書店の写真もツイートされている。すでに売り切れている書店もある、との報告も確認できる。
本誌を大量に平積みしている紀伊国屋書店新宿本店はツイッターで「休刊の一報が流れたとき、多くの方が悲しまれたことと思います。最新号にして最終号、どうぞお買い逃しなさいませんように!」と呼び掛けている。
SNSでは「巻末にある応募葉書を送るのが楽しかった。それが今回は綺麗になくなってて、本当に休刊しちゃうんだなと実感した」「ああ、ついに休刊。寂しい...」と惜しむ声が上がっているが、一方で「廃刊ではなく休刊だから。まだ終わった訳じゃない」と復活を期待する声も集まっている。
【1階 A zone】『映画秘宝 3月号』(洋泉社)本日発売です! 休刊の一報が流れたとき、多くの方が悲しまれたことと思います。最新号にして最終号、どうぞお買い逃しなさいませんように! A49とA58にて展開中。ご来店お待ちしております。 tan pic.twitter.com/zvhgRue8Js
— 紀伊國屋書店 新宿本店 (@KinoShinjuku) January 21, 2020