一方で「3人が早い段階で結果を出さなければ...」
プロ20年目にして若手とレギュラー争いを強いられる中島は崖っぷちにいる。昨年12月に行われた契約更改では、年俸1億5000万円から野球協約が定める減額制限(1億円以上は40%)を大幅に超える1億3000万円ダウンの2000万円でサイン。今シーズン、結果を残せなければ野球人生の危機を迎えることになるだろう。
一塁のレギュラー争いについて在京メディアの関係者は「原監督流のメッセージだと思います。若手2人にはベテランと競い合わせることで緊張感を。中島には若手との争いで負ければもう後がないということ。理想でいえば北村がレギュラーの座をつかみ、山下がこれに続く存在になればというところでしょう。ただ、原監督はシビアですから3人が早い段階で結果を出さなければ外国人選手を補強すると思います」と話した。
原監督は昨年、「チームを前進させるのが役割」とし、チーム内に競争心を植え付けた。正捕手争いでは、炭谷、小林、大城に加え、指揮官自ら阿部を「指名」。阿部を捕手に専念させる意向を示し、緊張感を与えた。一方で若林晃弘(26)、山本泰寛(26)、増田大輝(26)ら若手の台頭が見られたものの、レギュラー定着とまでいかなかった。今年は「厳しさ」をもって日本一を目指す原巨人。一塁のレギュラーを勝ち取るのは...。