NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が2020年1月19日に始まった。
沢尻エリカ被告(33)逮捕の影響で予定よりも2週間遅れの放送となった第1回だが、放送を見た視聴者からは絶賛の声が続々と上がっている。
「衣装も素晴らしくて眼福でした」
ネット上に上がっている声でまず目立つのが、衣装の色合いについての声だ。第1回では、冒頭の野盗による襲撃シーンにおいて、主演の長谷川博己さん(42)演じる明智光秀は目の覚めるような青い衣装に身を包み、野盗を撃退。背景となっていた見事な青空も相まって、実に鮮やかなシーンとなっていた。
同シーンに対しては、「しかし、衣装が明るいな。盗賊? 農民までもが、衣装明るい色してる。そんなに、裕福な時代設定なのかと」といった、鮮やかな衣装が歴史的に見ておかしいのではないか難じる声が上がったが、「明智光秀といえばクレバーでクールなイメージだけど、若い頃はあんなに溌剌(編注:はつらつ)としてたのかも?と思えた。衣装が明るい色で素敵」と、問題なく楽しめたとする声が続々と上がった。
また、「『平清盛』の反省から画面が明るいのかな」と、画面の彩度や衣装の色が暗すぎるのではないかとの声が上がった大河ドラマ「平清盛」(2012年放送)を引き合いに出して、「麒麟がくる」の鮮やかさを問題ないとする声も。さらには、「衣装の色が綺麗すぎると言っている人たち、室町時代の経済とか文化とか貿易とか調べておいで。洛中洛外図屏風拡大して見てごらん」と、歴史的に見て問題ないとする声も上がっている。
「よきRPGであった」「ドラクエのような王道RPGみたいで面白そう」
ほかにも、ストーリーの構成を評価する声も。第1回では光秀が、「てっぽう」と呼ばれる武器を入手するシーンが描かれたが、その際の展開が視聴者の琴線に触れた。鉄砲を手に入れるべく、堺に赴いた光秀は宿場で泥酔するも、吉田鋼太郎さん(61)演じる松永久秀に気に入られ、無事、鉄砲を入手。さらに、堺正章さん(73)演じる医者の望月東庵と、その助手・駒(門脇麦さん=27)を美濃国に招くことにも成功した。このため、これらのシーンに対しては
「よきRPGであった。やどやにとまり、ぶきをてにいれ、町人や村人ともたくさん話し、パーティに医者と助手もくわわった」
「ドラクエのような王道RPGみたいで面白そう」
と、その「RPG感」を愛でる声が上がっている。
「きっと本能寺はもっときっと...って期待してしまう」
さらに、第1回の終盤に流れた「火災シーン」を評価する声も。鉄砲を手に入れ意気揚々としていた光秀が京都で火災に遭遇して子供を救出する一幕に対しては、「バックドラフトかターミネーターかと思わせるような火事のシーンで、光秀さまが女の子を助ける良いシーンでした」と、光秀の豪傑ぶりに絶賛の声が殺到した。
ほかにも、「きっと本能寺はもっときっと...って期待してしまう」と、本作のクライマックスと目される本能寺の変のシーンに期待を寄せる声や、「僧兵の専横あっての焼き討ちだなって」と、比叡山の焼き討ちシーンが放送されることを期待する声も上がっている。これら、大量の見所が詰め込まれた第1回とあって、視聴者の反応は総じて好評な様子。2週間の遅れを感じさせない見事な展開に唸らされた視聴者は多かったようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)