空前のラグビー人気の中、また水を差す出来事が起きた。
警視庁は2020年1月20日、大麻を所持していたとして、日本大ラグビー部に所属する部員(21)を大麻取締法違反の疑いで逮捕した。同日に各社が報じている。
日大広報は「詳細確認中」
一部メディアによると、部員は1月18日、東京都渋谷区の路上で大麻を所持していた疑い。警察官から職務質問を受けたところ、所持品の中から大麻が見つかったという。また警視庁は、都内にある日大ラグビー部寮にも家宅捜索に入ったとも報じられている。同件に関して、J-CASTニュースが20日、日大広報部広報課に取材したところ、
「詳細は確認中で、現時点ではお答えできません」
とのことで、今後の部の活動には言及しないとのことだった。
報道では、部員は日大3年生でポジションはSH(スクラムハーフ)。身長157センチ、体重67キロと小柄だという。出身は熊本県立荒尾・岱志高校。現在では部員減少のため統合チームとなっているが、「ラグビーW杯2019日本大会」の日本代表選手も輩出している。
日大は、2018年5月に行われたアメリカンフットボールでの定期戦で、ディフェンスラインの選手が3度のパーソナルファウルを犯し、資格没収(退場)となる事態が発生。同件は「監督やコーチからの指示があった」などと、大きな物議を醸した。
一連の不祥事に対して、ネット上では、
「アメフトの問題で腐敗した組織が取り上げられたが、その後、上層部が一掃されることもなくここまで来てしまった結果。1人の部員の犯した罪ではあるが、根底の問題を改めて問いただす必要がある」
「せっかくのラグビー人気に水を差すのは辞めて欲しい。確かに不良の集まりという文化がラグビーにはあったが、国民的スポーツになりつつある現在、その文化もクリーンなものにしていく必要があると思う」
「4月から入学する予定のラグビー部の高校生やその他の生徒はいたたまれないですね。推薦入学する生徒は新入部して既に部が休部状態になってるなんて可哀想過ぎる」
といった声が上がっている。