カスタムカーやチューニングカーの祭典「東京オートサロン」が2020年1月10~12日、千葉市美浜区の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開かれた。
今回は国内外の自動車メーカー十数社が出展。このうちボルボ・カー・ジャパンは、東京オートサロンに初出展となった。ボルボは「ポールスター」のチューニングによるハイパフォーマンスカー「Polestar Engineered」を展示し、注目を集めた。
国内メーカーの展示にも注目が
ルノー・ジャポンは「メガーヌ R.S. トロフィーR」を展示。このモデルは2019年4月5日、独ニュルブルクリンクサーキットで量産FF車最速となる7分40秒100を記録した。
日本メーカーもトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、SUBARU(スバル)、三菱自動車、ダイハツ工業、スズキが多数のコンセプトカーやチューニングカーを出展した。
トヨタは「GRヤリス」を世界初公開。「GRスープラ」に続き、「TOYOTA GAZOO Racing(TGR)」が展開するスポーツカー「GR」シリーズの第2弾だ。
トヨタは世界ラリー選手権(WRC)に2017年に参戦復帰し、2018年はマニュファクチャラー(製造メーカー)選手権、2019年はドライバー選手権などのタイトルを獲得した。GRヤリスは「TGRがWRCで学び・鍛えた知見を惜しみなく投入したモデル」というだけに、モータースポーツファンの注目を集めた。
このほか、日産は「スカイライン400R」のスプリントコンセプトなどを出品。スバルは新型「レヴォーグ」のプロトタイプや「WRX S4」と「BRZ」の「STIスポーツ」仕様のカスタムコンセプトを出品。いずれも市販される可能性の高いモデルとしてファンの関心が高かった。
迫力あるデモランも
世界最大級のカスタムカーイベントとされる東京オートサロンは、1983年にチューニングカーマガジン「OPTION」誌の初代編集長が「東京エキサイティングカーショー」をスタートさせたのが始まりだ。
1987年からは現在の「東京オートサロン」となり、年々規模を拡大。近年は自動車メーカーも積極的に出展し、オートサロンに合わせて新モデルを発表するなど、クルマ好きにとっては東京モーターショーを上回る人気イベントに成長した。
部品メーカーやチューニングシップによる各種パーツの展示販売や、レーシングマシンのデモランなども人気だ。今年は「トヨタ・ヤリスWRC」を操る勝田貴元選手や、D1グランプリの2019年シリーズチャンピオンとなった横井昌志選手らが迫力あるデモランを披露した。