スシローの一手、「ライバルチェーンの脅威」とは

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海外を強化する方針

   1975年に創業者の清水義雄氏が大阪市阿倍野区に「鯛すし」を開業したのが始まりで、1984年に「すし太郎」を設立。2000年に「あきんどスシロー」に商号変更。03年に東証2部に上場したが、09年に投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」の傘下に入り上場を廃止。以後、資本関係と経営陣がめまぐるしく変わる中で15年に現在のスシローGHDを持株会社として設立し、17年3月に東証1部に再上場した。18年7月に国内店舗数500を達成。19年6月に神明ホールディングス、元気寿司との資本業務提携契約を解消し、現在の姿となる。

   2019年10月、事業会社「あきんどスシロー」の社長にトラック運転手のアルバイトから上り詰めた堀江陽氏(49)が就任したこともこの会社のダイナミックさを示している。働き方改革の観点から、19年から2月に2日間の休業日を設けており、20年は2月4、5日に休む。19年はショッピングモールに出店する十数店舗を除いていたが、20年はこれらも休業対象に含める。

   2020年9月期は売上収益が12.4%増、営業利益は12.0%増と高成長の継続を予想している。なかでも海外を強化する方針で、現状の25店に加え、新たに20店舗以上の出店を計画。その成否によって株価は上昇の余地を探ることになりそうだ。

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