屈託のない笑顔で多くのファンを魅了している「しぶこ」こと、女子プロゴルファー渋野日向子選手が2020年1月14日、東京都内でサントリーとの所属契約締結を発表した。契約は今年2月1日からとなる。
マニキュアもサントリーカラーに
渋野選手は2019年8月に開催された「AIG全英女子オープン」で、日本人選手としては樋口久子さん以来、42年ぶりとなるメジャー優勝を飾ったことで大きな話題となった。その笑顔、ラウンド中にお菓子を食べる「もぐもぐタイム」、ファンに対する丁寧な応対など、国の内外を問わず多くの注目を集めた。
付けられた愛称が「スマイリング・シンデレラ」。2019年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされ、一躍、国民的ヒロインとなった。
そんな渋野選手が今季からの所属先に選んだのは、サントリーだった。サントリーには、かつて世界ランキング1位にまで登りつめ、国際的に活躍した宮里藍さんも所属。今年で30回目を迎える「サントリーレディスOP(オープン)」は、2018年から「宮里藍 サントリーレディスOP」と改称するなど、同社の看板でもある。
登壇した渋野選手は、同社のロゴが左側に入ったキャップをプレゼントされた。同社のイメージカラーは水色。この日、渋野選手の指には、同じ色のマニキュアが光っていた。また宮里さんから花束をサプライズでプレゼントされ、照れ笑いを浮かべた。会見では、
「この度、サントリーさんに所属契約という形でサポートしていただくことになりました。ゴルフを通じて、たくさんの方に勇気や笑顔を届けられるように精進してまいります。これからも応援、よろしくお願いいたします」
宮里さん「この笑顔とあの強気のプレーがあるなら...」
子供の頃から宮里さんに「憧れてきた」という渋野選手は、ステージでも若干、緊張気味。宮里さんとの対談で「自分の強みは?」と聞かれ、
「攻めの気持ちを忘れていないのが私の強みかな、と」
と答えた。渋野選手といえば「サンデー・バック・ナイン(最終日の残り9H)」で崩れないゴルフをすることで知られている。2019年の全英女子でも、10番が大きかったそうだ。
「(10番で)バーディーを取ったことが、気持ちの上でも大事だなって。そこが大きかったのかな...と」
そんな渋野選手、まずは2020年の東京五輪の代表を目指し、翌2021年からは米女子ツアーへ参戦したい意向を明かした。宮里さんは、同ツアーでも大活躍した選手。ただ渋野選手が心配なのは、
「英語が...。どういう勉強をしたらいいのか分からないんです。藍さんが行かれた時は、もうしゃべれていたんですか?」
すると宮里さんは笑いながら、
「しゃべれませんでしたね、20歳の時は。英国人キャディーさんの影響は大きかったと思うんですけど。でも英語は、慣れます。食事と一緒です! (渋野選手の)この笑顔とあの強気のプレーがあるなら、大概のことは乗り越えられると思います!!」
心配する後輩に、笑顔で「藍のムチ」を飛ばし、場内の笑いを誘っていた。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)