マイナー団体ながらもメイウェザーJrらが王者に
IBOのバンタム級ランキングをみてみると、1位はネリ、2位はノニト・ドネア(フィリピン)、3位はジェイソン・マロニー(オーストラリア)が入っている。4位には前WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、5位にはロドリゲスがランクインしている。日本人選手では前WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(大橋)が8位にランクインしている。
IBOは世界的にマイナー団体とされ、日本ボクシングコミッション(JBC)が公認していないことから日本のジムに所属している選手は同団体のタイトル戦には出場できない。後発のマイナー団体ゆえ、世界的にさほど影響力はないとはいえ、過去にフロイド・メイウェザーJr(米国)やマニー・パッキャオ(フィリピン)らがベルトを保持していたこともある。
ネリは米国興行大手のプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)と契約しており、契約ではあと3試合残しているという。体重超過から2カ月近く経とうしているのにWBCから声明はなく、再び世界のリングに復活する可能性もある。IBOのランキングがどこまで信用できるかは別として、少なからずいまだ負けなしの30戦全勝のネリに「商品価値」を見出す関係者がいるようだ。