米朝「非常に肯定的評価」、南北「楽観的見通し」
金桂官氏の談話では、膠着状態にある米朝関係について、「わが国務委員長とトランプ大統領の親交が悪くないのは事実」だとしながらも、対話の再開には米国側が北朝鮮側の要求を全面的に受け入れることが前提だと主張。その上で
「われわれは米国がそのようにする準備ができておらず、またそのようにすることもできないということをよく知っている」
とも指摘し、膠着状態が継続するとの見方を示した。さらに、韓国に対して
「介入して元金も取れない馬鹿の境遇になるのを願わないならば自重している方がよかろう」
と念を押した。
だが、1月14日の記者会見で文大統領から語られたのは、極めて楽観的な見通しだ。米朝関係について
「対話が活発な状態ではないが、まだ会話をしようというトランプ大統領と金委員長、両首脳間の信頼は続いており、そのような努力も続けられている。そのような点で、私は非常に肯定的に評価したい」
などと言及した上で、南北関係についても「同じ」で、
「困難を経験しているが、対話を通じて協力を増やしていこうとする努力は今でも続いている」
と説明。「私は楽観的な見通しを持ちながら進めている」とした。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)