アルトコインにも注目イベントが
ビットコイン以外の仮想通貨「アルトコイン」にも注目銘柄がある。
筆頭格は、ビットコインに次ぐ時価総額を持つイーサリアム。イーサリアムは、仮想通貨のブロックチェーンにどのブロックを新しく追加するか合意形成する方法「コンセンサスアルゴリズム」を、計算量で図る「プルーブオブワーク」(PoW)から、コインの保有量で決める「プルーフオブステーク」(PoS)へと移行する「イーサリアム2.0」を、7月末頃に予定している。
イーサリアム2.0は、「セレニティ」とも呼ばれるアップデート。イーサリアム発案者のヴィタリック・ブテリン氏は「セレニティが完了すれば、イーサリアムの価格は上昇するだろう」と発言しているように、アップデートによって価格が上がる可能性はゼロではない。
日本国内でも支持者が多いリップルも気になる銘柄だ。発行企業の米リップル社は、数多くの銀行・金融機関と提携しており、提携企業数は200社超。投機のための購入が主だが、実需の増加に伴って、現在の下降トレンドから上昇トレンドに転じる可能性はゼロではない。
仮想通貨は、不確定要素が多く、アップデートなどが価格に直接影響するかは確証しづらい部分もある。数々の有識者や著名人も、高騰予想をしてきたが、その多くは外れ、投資家やユーザーの期待を裏切ってきた。とはいえ、価格変動が著しい仮想通貨には、何が起こるかわからない。今年も仮想通貨から目が離せなさそうだ。
(ライター 小村海)