価格変動が激しく、先行きが見えにくい――。
そんな特徴を持つ仮想通貨だが、2020年は節目となるビッグイベントを多数控えている。注目すべきイベントについて紹介していく。
ビットコイン半減期、過去2回は上昇傾向
最も価格上昇が期待されているのが、2020年5月に半減期を迎えるビットコイン(BTC)だ。
半減期とは、仮想通貨取引の検証・承認作業を行う「マイニング」の作業報酬が半分に減額される時期を意味する。仮想通貨は発行上限が定められているため、マイニングを行うマイナーに支払われる作業報酬が減額されることで、通貨自体の希少性が高まり、価格が上昇しやすくなるのが特長だ。
ビットコインの半減期は今回で3度目。今回の半減期では、12.5BTCから半分の6.25BTCになる。過去2回(2012年、16年)の半減期では、値上がりする動きを見せ、12年は価格が10ドル以下から100ドル以上に上昇。16年は、400ドルから、ピーク時には720ドルまで値を上げている。ビットコインは、半減期の1~3カ月前から価格が上昇する傾向があり、今回も2020年1月から4月にかけて価格が上がる可能性はある。
専門家の間では、半減期を巡って「価格上昇は確実でない」などと憶測が飛び交っているものの、米国とイランの関係悪化などに影響して、価格が変動しており、そうしたファンダメンタルズも追い風となって、執筆時点(1月8日)の8302ドルから価格が上がることは想定できそうだ。(編注:その後下落し、10日午後時点では7700ドル台を推移している)