高校生以下の子供にゲームの利用時間制限をかける条例の素案を香川県議会が示したと報じられ、ネット上で反発の声が多数書き込まれている。
eスポーツはどうするのかとの指摘もあるが、県議会事務局では、「ゲームはダメというのではなく、依存症を防ぐためだ」と説明している。
平日は60分、休日は90分
「ゲーム禁止したら勉強すると思ってんの?」「外で遊ぼうにも今時そんな環境ない」「そのレベルの話は家庭内でやるんじゃいけないのか?」...
NHKのウェブ版ニュースに2020年1月9日、「県条例素案にゲーム利用時間制限」の見出しで記事が出ると、ツイッター上などでは、こんな疑問が次々に上がった。
報道によると、県議会では、「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)の4月施行を目指しており、10日に条例の検討委員会(委員長・大山一郎議長)に素案が示された。素案では、高校生以下の子供に対し、ゲームやネットを利用する時間を1日あたり平日は60分、休日は90分に制限することを盛り込んでいる。
また、夜間の利用は、中学生以下は21時以降から、高校生は22時から、それぞれ制限する。罰則規定はないものの、保護者や学校の責務とするといった内容だ。
10日の検討委では、委員からは「実効性が不十分だ」との意見も出て、さらに内容を煮詰めることにしたという。県民からパブリックコメントを募ったうえで、2月定例県議会中に条例案を提出する見通しになっている。依存症に特化した条例としては、全国初という。
この動きについて、ネット上では、様々な懸念の声も出ている。