吉本興業は2020年1月10日、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(48)について、「所属会社となる株式会社LONDONBOOTSとの間で専属エージェント契約を締結することとなりました」と発表した。
併せて、吉本興業は「本日を以て、株式会社LONDONBOOTSの所属タレントとして芸能活動を再開していくこととなりました。弊社はエージェント業務を通じて今後の田村亮の芸能活動をサポートしてまいります」としている。亮さんは、反社会勢力の会合に出席していたことが2019年に判明して吉本興業から謹慎処分を受けていたが、ようやく芸能活動が再開されることになる。
「亮さん、おかえりなさい。応援しています!」
同社の発表を受け、ネット上では亮さんの復帰を喜ぶ声が続々。「亮さん、おかえりなさい。応援しています!」といった温かい声が次々と上がっているほか、「ぶっちゃけ亮は最初から許されてたよね。むしろなぜ謹慎してたんだってレベル」と、謹慎処分すら重すぎたのではないかといった声も上がっている。
また、亮さんの相方である田村淳さんは同日14時台に、ツイッターで「私もコンビの相方として、田村亮を近くで厳しく見守ってきましたが、しっかりと反省し、その反省をこれからの芸能活動に活かしたいという、田村亮の強い意志を感じましたので、再びコンビとして活動していきたいと思います」とのメッセージを発表した。
歓迎ムード一色といった状況のネット上を見る限り、亮さんはこれまでと同じように活躍することができそうだ。そう考えると、騒動が起こる前との唯一の違いは、吉本興業と「専属エージェント契約」を結んでいるということになるかもしれない。
「みんなやると思っていたら、気付けば俺1人」
吉本興業における「専属エージェント契約」とは、2019年に発覚した亮さんらの騒動後となる8月8日に同社東京本部で開かれた「経営アドバイザリー委員会」で提唱された新制度。同委員会終了後に開かれた記者会見では、従来のマネジメント契約に加えて、「専属エージェント契約」という形態を導入することが発表された。スケジュール管理などのマネジメント的な要素を所属芸能人が自ら行うことで、会社と折半するギャラの比率が、従来の契約よりも芸能人側の比率が大きくなると報じられるなどしている。
同制度をめぐっては、発案者の加藤浩次さん(50)が10月13日に、本人が10月1日付で同制度による契約を締結したと発表。従来の契約よりも芸能人側に有利とされるだけに広がりを見せるかと思われたが、大みそ日に放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時」では、笑いの刺客として登場した加藤さんが、「(エージェントを)みんなやると思っていたら、気付けば俺1人」と、「明日があるさ」の替え歌で歌い上げており、当初予想されたほどの広がりを見せていないのは事実だ。
ただ、今回、亮さんが復帰する際に選んだのは、その「専属エージェント契約」。いったんは掛け声倒れに見えた同制度だが、従来の契約よりも芸能人側に有利とされるだけに、亮さんの決断が、今後の吉本所属芸能人のマインドに影響を与えることになるかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)