「キーマンになるのは安田だと思います」
「涌井は若手の台頭で先発が確約されていない中で致し方ない決断だったと言える。ただ、(鈴木)大地の存在は本当に大きかった。内外野守れて打撃も良いし、おとなしい選手が多い中でキャプテンシーを持った貴重な選手だった。大地の穴を埋める2番として福田に期待がかかりますが、プロ9年間で一度も規定打席に到達していない。攻守で能力は高いですが計算できない部分がある。キーマンになるのは安田(尚憲)だと思います。同学年のヤクルト・村上(宗隆)のように大ブレークする可能性を秘めています」
17年ドラフト1位の安田は履正社で高校通算65本塁打を放ち、「東の清宮、西の安田」と称されるほどだった。昨季は1軍出場なしだったが、イースタン・リーグで19本塁打、82打点をマーク。116安打も含めた3部門でトップだった。サード1本で勝負する今季は30本塁打を目標に掲げている。補強した選手だけでは勝てない。生え抜きの若手成長株がレアードを押しのけて三塁の定位置をつかんだ時、05年以来15年ぶりのリーグ優勝が見えてくる。