フィギュア・アニメ・舞台等のメディアミックスプロジェクト「アサルトリリィプロジェクト」の舞台化作品「アサルトリリィ League of Gardens」が2019年1月9日、東京・新宿FACEで初日を迎え、同日は公開ゲネプロ(舞台稽古)とメインキャストによる会見が行われた。
本作は武器を持った美少女キャラクターフィギュア「アサルトリリィ」シリーズのメディアミックスの一環で、今後放送予定のアニメの出演声優が同じ配役で出演する。この日は舞台初出演となる主演の赤尾ひかるさん(一柳梨璃役)らが会見で意気込みを語った。
フィギュアと同じ武器を忠実に再現
「アサルトリリィ League of Gardens」では、製品化されていたフィギュアのキャラクターが、劇中実在の登場人物としてキャストが演じている。
近未来の地球で少女が武器「CHARM」(チャーム)で武装し、謎の巨大生物「ヒュージ」と戦う原作の世界観を生かして忠実に再現した「CHARM」と衣装をキャストが身にまとい、ダンスや殺陣が繰り広げられる。
客席にもキャストがたびたび登場し、観客の間近で迫力ある演技を見せる。その激しさは、井澤美香子さん(楓・J・ヌーベル役)が「始まったらもう、1回座る余裕もないくらいずっと駆け回ってて」と話すほど。フィギュアのビジュアルがキャストによりどのように表現されているかや、舞台初挑戦のキャストも少なくない中でのハードなアクションが見どころとなるだろう。
その一方で、「リリィ」と呼ばれる戦う少女たちをメインキャラクターにしているため、戦闘シーン以外での彼女たちの交流模様、少女同士のいわゆる「百合」のような場面の描写も、このプロジェクトのファン注目のポイントだろうか。物語が終わると劇中曲を出演者全員で歌い踊るライブパートもあり、音楽・ダンスといった生のステージならではの楽しみ方も「アサルトリリィ」に加わっている。
19人の「一体感」で作る舞台
ゲネプロ後、出演者19人のうち、メインキャラクターである「私立百合ヶ丘女学院」所属キャラクター「一柳隊(ひとつやなぎたい)」のキャスト9人が会見に応じた。主演の赤尾さんは
「座長として19人ひとつにするというのもすごく目標だったので、最後の方で皆が心が一つになっていくのを自分でも感じていて、いい本番になりそうだなと思います」
と共に稽古してきた出演者との一体感を語った。この舞台の「一体感」は他のキャストもしばしば言及しており、
「キャスト全部19人で、これまで皆で支えあって教えあってわからないところは教えあったりとか、なぐさめあったりしながらたくさん稽古を重ねてきたんですけど、今回のゲネプロでやっと本当に、絆もそうですしやっと完成形に持っていく準備ができたかな、という気持ちで私はいるので、いい状態で気持ちよく本番を迎えられたらなと思います」(夏吉ゆうこさん=白井夢結役)
「今後アニメも決まって、ゲームも決まって盛りだくさんなんですけど、本当にこの舞台が私たちの一柳隊の始まりでもあるので、まずはこの舞台を大成功させるべく19人全キャストで力を合わせて戦い抜いていきたいと思います」(岩田陽葵(はるき)さん=吉村・Thi・梅役)
「メンバーのみんなが本当に優しくて、毎回毎回ダンスや立ち位置を付きっきりで教えてくださったりとか、本当に素敵なメンバーに囲まれて、アサルトリリィに関われてとても幸せです」(紡木吏佐さん=安藤鶴紗役)
「ここ(会見)にいないメンバーもあと10名いまして、皆さんそれぞれの学校ということで制服も全く違いますし、この9人だけでも豊かなのにさらに10名個性豊かなメンバーが揃っておりますので、舞台の方も楽しんでいただければと思っております」(星守紗凪(さな)さん=郭神琳役)
など、役柄は異なっても一緒に作り上げてきた充実感が舞台に活きていると実感しているようだった。
「アサルトリリィ」のメディアミックスはこの「アサルトリリィ League of Gardens」を1月9日から1月15日まで上演後、同一キャストでアニメ版「アサルトリリィ BOUQUET」を7月からTBS系列で放送予定で、またアプリゲーム、カードゲームなども展開予定である。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)