ゴーン会見、欧米メディアの反応は 「説得力ある主張を」「逃走劇は本題にあらず」

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「もし真剣に潔白を証明したいのなら...」

   だが、こういった見方は少数派だ。ゴーン被告は2時間30分にわたる記者会見で、無罪を示す具体的な証拠や書面を示すことはなかった。この点を念頭に説明不足を指摘する声も出た。ニューヨーク・タイムズは、「カルロス・ゴーン、犠牲者なのか悪党なのか」と題した論説記事で、

「もしゴーン被告が真剣に潔白を証明したいのであれば、劇場型記者会見で行ったよりも、はるかに説得力のある主張をする必要がある。日本は、司法制度に根本的な再考が必要かどうか、吟味する必要がある」

として、ゴーン被告と日本側双方の説明責任を指摘した。

   ブルームバーグは、

「公平を期して言うならば、少なくともゴーン被告は、記者会見を司法からの逃走をめぐるドラマチックな詳細を披露する場には使わなかった(おそらく、ネットフリックスの映画のためにとっているのだろう)。なぜならば、それがどんなにエキサイティングなものであろうとも、それが本題ではないからだ」

などとして、記者会見では「本題」にあたる、自らの容疑をめぐる疑問に答えられていないことを指摘。メディアや法廷での説明が必要だとして、次のように記事を結んだ。

「いずれにしても、法の裁きは下されなければならない」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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