慶応義塾大の学生による自治組織「全塾協議会」が2020年1月8日、活動自粛中である応援指導部のうち、リーダー部の解散を発表した。
同リーダー部をめぐっては、男子部員による女子部員への覗き・盗撮行為などが週刊誌に報じられていた。
1933年結成
全塾協議会はツイッターで、「先の週刊誌報道の問題の正確な事実が判明し、應援指導部のリーダー部は解散することになりました」と発表した。
同部は、「デイリー新潮」の19年12月4日付記事で、男子部員による不祥事を報じられていた。記事では、応援指導部を構成する「リーダー部」幹部の男子学生が、合宿中に後輩に指示して「チアリーディング部」の女子学生の風呂を覗かせたり、盗撮させたりしたほか、下着泥棒もはたらいたなどと伝えていた。
記事が公開される前日には、応援指導部の公式サイトで活動自粛が発表されていた。
全塾協議会は、「今後、吹奏楽団とチアリーディング部は、リーダー部を切り離して活動していくことになります」とも投稿し、「全塾協議会による應援指導部への詳細な処分は今月31日以降発表されます」とする。
指導部の公式サイトによれば、リーダー部は1933年に結成。その後、吹奏楽団、チアリーディング部が加わっている。
慶応大広報室は1月8日、J-CASTニュースの取材に「現時点で何かお答えできる状況ではない」と否定も肯定もしなかった。
応援指導部の公式サイトは8日15時過ぎ段階で、「活動を自粛している」との従前の表記のままで、リーダー部の解散については触れていない。
(8日17時追記)応援指導部は8日夕、公式サイトで「当部では、複数の部員による不適切な行動があったことなどから、1月7日付で部員の処分を行うとともに、リーダー部を解散し、今後は、吹奏楽団とチアリーディング部の 2部門が中心になって部の再生を目指して歩み出すことになりました。なお、その趣旨に賛同する旧リーダー部員も当部の部員として残り、共に部の再生に尽力 致します」と発表した。