アイドルグループ「乃木坂46」メンバーの白石麻衣さん(27)が、2020年3月25日発売のグループ25枚目のシングルをもって卒業すると、1月7日に発表された。
乃木坂1期生で、2011年の結成以来9年にわたりグループを牽引した白石さんだが、センターを務めたヒット曲「シンクロニシティ」(18年リリース)をめぐって、18年、19年と2年続けて年の瀬に「ドラマ」を見せており、「まいやん(白石さんの愛称)」の存在の大きさをファンに改めて印象付けている。
涙で西野七瀬を送った「レコ大」
「シンクロニシティ」は2018年の第60回日本レコード大賞の大賞を受賞し、前年の「インフルエンサー」に続き、乃木坂46はレコ大連覇を果たした。この受賞風景を18年12月30日に生放送していたTBS系の「第60回 輝く!日本レコード大賞」で、白石さんは大賞受賞が告げられると、当時メンバーだった西野七瀬さんと抱き合って人目もはばからず涙を流し、受賞の感激をこらえながら同曲のダンスも踊り切った。
この時、既に西野さんが19年2月24日での卒業を発表しており、同期の西野さんを送り出す白石さんの涙とパフォーマンスに「感動した」「本当に嬉し泣きしてるの美しかった」といった、乃木坂ファンの感激の声が続出した。
1年後、19年の年末に乃木坂46は「Sing Out!」(優秀作品賞)でのレコ大受賞は逃したものの、大みそかの「第70回NHK紅白歌合戦」で欅坂46・日向坂46と坂道3グループ合同で「シンクロニシティ」を披露した。前年の楽曲である同曲よりも他の曲がふさわしいのでは? というファンの前評判もあったが、卒業発表を受け、センターの白石さんへのはなむけだったのでは......と「伏線」を見出すファンの意見も出ている。
ファン「後ろ姿を見せてあげたかったんじゃないのかな...」
卒業については18年頃から意識し、19年夏には決めていたという白石さん。しかし紅白本番では卒業をほのめかすようなそぶりもなく、「シンクロニシティ」の曲終わりにはセンターでカメラに表情を大きく抜かれると、映像が切り替わる直前にニコりと微笑む瞬間も映し出された。これらの演出にも
「やっぱり紅白がシンクロニシティだったのはそーゆー事だったのかな」
「まいやんセンターのシンクロニシティで欅と日向引き連れてのパフォーマンスだったから予感はね...」
「坂道の枠を越えて全ての後輩達にまいやんの後ろ姿を見せてあげたかったんじゃないのかな...」
など、坂道グループの看板的存在にまでなった白石さんの存在の大きさを称える感想も現れている。「シンクロニシティ」で同期を送り出した翌年、卒業直前に同じ楽曲で3グループのセンターに立って後輩にこの曲のバトンを受け渡すような展開は、ファンを大いに感動させているようだ。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)