千葉県浦安市のホテル「舞浜ユーラシア」内にあるレストランで2020年1月4日、一部メニューにアレルギー物質の表記漏れがあり、20代の女性客に健康被害が出た。
保健所が調査に乗り出し、店は食材の管理方法を見直すとしているが、客は店側の対応に不満を漏らす。
嘔吐など症状
この客によれば、被害の経緯はこうだ。
女性は1月4日夜にレストランを訪れた。甲殻類アレルギーを持っているため、メニューのアレルギー表記を注意深く確認し、「エビ」のマークがない中華丼を頼んだ。
しかし、食べ進めるうちにエビが3匹入っていることに気づく。店の支配人を呼んで、「(アレルギーによる)アナフィラキシーショックが起こる可能性がある」「誤表記の危険性を認識しているか」などと伝えるも、特に謝罪はなく、「貴重な意見をありがとうございます」「何かあったら連絡してください」と答えるにとどめたという。
その後、女性はすぐに常備薬を服用するも、トイレで嘔吐。もう1錠飲んで症状は落ち着き、ホテルで一夜を過ごした。だが、翌朝に症状が悪化。ホテルの受付スタッフに報告するも、「レストランからの連絡を待ってほしい」との返事だった。