強気の姿勢は崩さなかったが...
会見に同席したアレックス・ベラミー最高開発責任者は「これまでの試験機はいわば『プロトタイプ(試作品)』で、型式証明を取るのにふさわしい機体ではなかった。新設計の試験機は2017年以降に行った数々の改良により、型式証明を取れる機体になった」と説明。「民間航空機をつくれる国は世界に多くないし、つくれる企業も多くない。いま日本と三菱航空機は、そのわずかな国と企業になろうとしている」と強気の姿勢を崩さなかった。
だが、納期があと半年余りに迫るなか、まだ型式証明が取れていないということは、スケジュール的に追い込まれていることに間違いはない。会見では「いつまでに型式証明が取れる見通しなのか」との質問に、水谷社長は「試験は当局が行うもので、いつごろ取得できるかということは、我々から言えるものではない」と答えるばかり。むしろ2020年半ばという見通しが厳しいことを浮き彫りにした記者会見だった。