令和初の箱根駅伝は、青山学院大が10時間45分23秒の大会新記録で5度目の総合優勝を果たした。10区間で7つの区間新という記録ラッシュで、その多くの選手がナイキの厚底シューズを履いていた。
優勝を飾った青山学院チームも例外でなかったが、優勝の記者会見にはユニフォームの上下、靴もアディダスで登場した。
原監督「学問とスポーツの融合」と話したが...
2019年1月3日の復路優勝も決めた後の会見で青学大の原監督は、
「今年1年は苦労したんですよね。4年生に対して、厳しく指導させていただきました。でも皆がついてきてくれて...。本当に感謝しています。その前に、全国の高校の指導者の先生方には、こんなに優秀な人材を青山学院に送っていただいたことに御礼を言いたいです」
さらに、
「大学スポーツということを忘れずに、学生とともに『学問とスポーツ』を融合させた形のメソッドを、これからも作っていきたい」
と将来への展望を続け、今回のナイキブームにはまったく触れなかった。
スポニチによると、これまで青学はアディダスのシューズを多く使ってきたが、今回は10区全員がナイキシューズだったという。レースのテレビ映像で確認するかぎり、10人全員は確認できないが、その多くがナイキのシューズを使っていた。
また、一部報道によると、アディダスは昨年12月に青学チームへのエールを込めてグリーンのランナー向けシューズを発表していた。
青学とアディダスとの契約は不明だが、ユニフォームと靴とが別メーカーであることは、スポーツではよくある。たとえば、サッカー日本代表の公式ユニフォームも「アディダス」だが、スパイクは個々で違っていたりする。
しかし、青学の記者会見での姿は今回のナイキの「猛威」がいかにすさまじかったかをもの語るものだったともいえる。