なぜ白鵬は「かち上げ」をやめられないのか 関係者が指摘する「衰え」の根幹

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   大相撲の横綱白鵬(34)=宮城野=が、2020年1月開催の初場所(2020年1月12日初日)で4場所ぶりに東の正位に就く。

   2019年11月場所で自身の優勝記録を更新する43度目の優勝を飾った。力に陰りが見え始めながらも優勝回数「50」の大台を目標に掲げ、五輪イヤーとなる2020年にさらなる飛躍を目指す。白鵬時代はいつまで続くのか。そして白鵬の相撲に変化はあるのか...。

   白鵬が見据えるその先には、何があるのだろうか。

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番付会見で「禁じ手」言及するも...

   43度目の優勝を飾った11月場所では、14日目に優勝を決め最多記録を更新した。成績は14勝1敗と、他を圧倒したが、横綱としての品格を問われる荒々しい相撲もみられた。なかでも12日目の小結遠藤(29)=追手風=との一番で見せた立ち合いの「かち上げ」は波紋を広げ、NHKのテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(51)は「過去の横綱はこういう立ち合いはしなかったですけどね」と苦言を呈した。

   場所後に開かれた横綱審議委員会の席でも白鵬の「かち上げ」が話題に上がったという。矢野弘典委員長は「横綱の振る舞いとして見苦しい、という意見がほとんど全員から出た」と述べた。また、日本相撲協会に対して、白鵬に今後、立ち合いの「かち上げ」や「張り手」など荒々しい取り口を控えるように指導することを要請したという。

   白鵬は過去にも横綱審議委員会から「かち上げ」や「張り手」について苦言を呈され、しばらく封印していた。だが九州場所でこれらを解禁すると、なんらためらいもなく多用した。ルール上、「かち上げ」や「張り手」は禁じ手ではなく、白鵬も「禁じ手」との意識はないようだ。12月24日に行われた新番付の発表会見では、「禁じ手」について言及するも今後、封印するという言葉はついに出なかった。

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