航空各社は元旦にあたる2020年1月1日朝、機上から初日の出や初富士を拝める「初日の出フライト」を運航した。各社とも、窓側の席は発売直後に売り切れる人気のフライトだ。
J-CASTニュース記者は、成田空港発着の日本航空(JAL)のフライトに搭乗。雲海から太陽が顔を出すと、乗客からは次々に歓声があがった。
「うなりくん」「チーバくん」が見送る
フライトは、新年(令和2年1月1日)にちなんだJL0211便。7月に東京五輪が開幕することから、搭乗ゲートには聖火トーチが展示されたほか、17年の「ゆるキャラグランプリ」ご当地部門で初のグランプリに輝いた成田市の「うなりくん」と、千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」が登場。写真撮影に人だかりができた。
ほぼ満員の乗員・乗客195人を乗せて6時過ぎに成田空港を離陸、館山沖上空1万6000フィート(約4900メートル)で旋回しながら初日の出を待った。
6時42分頃、東方の雲海から太陽が顔をのぞかせ機内に赤い光が差し込むと、乗客から歓声があがり、身を乗り出して次々にスマートフォンで初日の出を写真に収めた。山頂や離島を除くと、日本で最も早く初日の出が見られる場所は千葉県銚子市で、1月1日の日の出は6時46分。地上よりも一足早い初日の出を楽しんだ。
CA8人は全員が子(ね)年生まれ
その後フライトは西方に移動し、雪化粧した富士山の南方を高度2万1000フィート(約6400メートル)で通過。磐田市付近で引き返し、8時頃に成田空港に戻った。客室乗務員(CA)8人は全員が2020年のえとの子(ね)年生まれ。そのうち3人は歴代制服(3代目=1960~67年、6代目=77~87年、9代目=2004~13年)に身を包んで飲み物のサービスをしたり、搭乗証明書を配ったりしていた。
フライトには国際線仕様のボーイング787-8型機が使用された。19年末には成田と上海、ホノルル、サンディエゴ、シアトル、メルボルンなどを往復していた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)