ネットがテレビを抜く日
総務省情報通信政策研究所の「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(調査期間:19年2月23日~3月1日)によると、インターネットの平均利用時間(平日112.4分、休日145.8分)は、テレビのリアルタイム視聴(平日156.7分、休日219.8分)に及ばない。ただ、行為者率ではネット(平日82.0%、休日84.5%)が、テレビのリアルタイム視聴(平日79.3%、休日82.2%)を初めて上回った。電通の「2018年 日本の広告費」を見ても、インターネット広告費(1兆7589億円)が、地上波テレビ(1兆7848億円)のそれに迫る勢いだ。
それだけ多くの人が、空気のようにインターネットに接するようになった。ということは、既存のマスメディアや、資本力のある異業種が、いままで以上に商機を見出して、ネットに参入してくる可能性も高くなる。筆者としては、体力勝負になる前に、ネット専業メディアとしての「立ち位置」を再確認しなければと感じる1年だった。
(J-CASTニュース副編集長 城戸譲)