巨大プラットフォーマーと、その転換期
ネットメディアの業界地図も変わってきている。一番大きいのは、ヤフー・LINE連合の誕生だ。キャッシュレス決済の去就や、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)といった海外巨大デジタルプラットフォーマーへの対抗策――といった論評が多いが、ネットメディアの巨大企業が誕生する側面もある。詳細については各社報道や、筆者による解説記事「巨大メディア企業としての『ヤフー×LINE』 経営統合で生まれるコングロマリットの全貌」に任せるが、今後の業界を考えるうえで、2019年が大きな転換点となるのは間違いないだろう。
プラットフォーマーをめぐっては、公正取引委員会の動向も気になる。今年に入って、旅行予約サイトや飲食店情報サイトの調査を進めていると判明。リクルート系列の「リクナビ」で起きた内定辞退率予測問題も背景に、海外勢力のみならず、国内企業も対象にした規制強化の動きが出ている。