ネットニュースから振り返る2019年 闇営業から即位礼まで...「情報」の流れ、変化加速

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選挙の「地盤、看板、カバン」が揺らいだ

   政治では、7月に参院選があった。あくまで私見だが、今年ようやく「ネット選挙」が、本当の意味で本格化したのではないかとみている。13年の公職選挙法改正で、同年の参院選からインターネットを使った選挙運動が解禁され、さまざまな試みがあったが、これまでネットの力を十分に活用できている印象を受けなかったからだ。

   しかし今回の参院選では、「三バン」(地盤、看板、カバン)と呼ばれる選挙活動の王道が変わった。たとえば、表現規制反対派で知られる山田太郎氏の返り咲き。支援団体を持たず、ネットユーザーを票田とする候補者が、自民党で比例2位当選(約54万票)を果たしたことは「地盤」が揺らいだことを意味する。

   NHKから国民を守る党(N国)は、立花孝志党首みずからユーチューバーとして「NHKをぶっ壊す!」と連呼することで、新たな看板(=知名度)を作り上げ、1議席を獲得した。れいわ新選組は、知名度抜群の山本太郎代表を持つのみだったが、クラウドファンディングで4億円を集めカバン(=資金力)を確保し、2議席獲得につなげている。

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