2019年12月25日未明に放送された「明石家サンタ 史上最大のクリスマスプレゼントショー」(フジテレビ系)について、その「合格判定」が話題になっている。
同番組は1990年から毎年12月25日未明に放送されるクリスマスを祝う視聴者参加型番組(年によっては例外あり)。一般視聴者が電話で今年1年の「不幸エピソード」をスタジオにいる司会の明石家さんまさん(64)に明かし、その話が面白いと判断された場合はさんまさんが鐘を鳴らし、プレゼントを獲得できるというルールで人気を博している。この日も例年通り、プレゼントの贈呈が順調に進んでいったが、視聴者が注目したのは番組放送開始から56分ほど時間がたった時に電話がつながった、とある視聴者についてだった。
「私は4月8日生まれなんですけど...」
CM明けの直後に電話がつながると、さんまさんは「分かりますでしょうか?」と電話の向こうの反応を確認。「分かります」と応じ、「匿名希望で」と明かしたのは、東京都に住む30代主婦を名乗る女性だった。女性はさっそく、「私は4月8日生まれなんですけど、ピエール瀧さんと、沢尻エリカさんと同じ誕生日なんです」と明かしたのだった。
すると、さんまさんは「嘘やん!」「沢尻さんとピエールさん一緒なの!?」と驚きつつ、鐘を鳴らした。隣に座るアシスタントの中野美奈子さん(40)も「凄い! 合格です!」と驚く中、併せてさんまさんは、「あー、それ知らんかった!」と目をパチクリ。加え、「誕生日のせいではないでしょうけど」と、その偶然性を愛でつつ、「おたくは大丈夫ですよね」と突っ込んだ。このツッコミに対し、女性は大笑いしながらプレゼントの8番を選択。その結果、番組オリジナル絵本である「明石家サンタの贈り物」と、さんまさんが監督し、1989年に発売されたアニメ「サンタクロース捕まえた」のVHSを獲得したのだった。
「瀧とエリカと同じ誕生日だと不幸なの?」
ピエール瀧さん(52)と沢尻エリカさん(33)といえば、今年、薬物をめぐる逮捕で日本社会を驚愕させた。その2人が同じ誕生日だったことは以前にもネット上で大きな話題となったほか、そのことを報じるネットニュースも飛び出すなど大きな注目を集めた。もちろん、その際のネット上の反応では、「単なる偶然だ」と一笑に付すものもあった。
今回、やや変化球的な「不幸話」の合格とあって、ネット上ではツイッターを中心に合格判定についての議論が勃発。「瀧とエリカと同じ誕生日だと不幸なの?」「同じ誕生日なのは知ってたけど、これで合格とかw」と、合格判定に疑問を呈するツイートが相次いだほか、「瀧と沢尻と同じ誕生日だから、それが何? お釈迦様の誕生日だぞ」と、4月8日生まれであることは全く恥じることではないとする声も上がった。
ただ、当該女性は電話を切る直前、自身が中野さんのファンであると伝え、「どういう点が?」とさんまさんに聞かれた際に「別に」と返してスタジオ内を爆笑させたため、
「ナイス視聴者!不幸話は「誕生日がピエール瀧と沢尻エリカと同じ4月8日なんです」だけで鐘鳴らしてもらってたのは何だかなあって感じだったけど、腕はあったわw」
と、話のうまさ込みで合格判定を良しとする声も上がっている。偶然性を不幸話に変えつつ、ネタで締めた当該女性の話術には多くの視聴者からの注目が集まったかたちだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)