憲法改正の審議への影響も
一方、野党側では、立憲民主党の安住淳国対委員長は、国会の閉会中審査を求める意向を示すとともに、カジノを禁止する法案を年明けの通常国会に野党合同で提出する考えを明らかにした。
与党議員の逮捕で、安倍政権への影響はどのように出るのだろうか。
政治評論家の有馬晴海さんは、J-CASTニュースの取材に次のような見方を示した。
「もし背後に大物議員がいるとするなら、事件が飛び火すれば、政界に激震が起きるでしょう。安倍政権が倒れることも、ありえないことではないと思います。しかし、秋元議員に捜査が留まれば、そのような大きな話にはならないでしょうね」
もっとも、事件が拡大しなくても、影響は出ると有馬さんは言う。
「IR事業がさらに遅れ、憲法改正の審議にも響いて、内閣も大変になると思います。来年の通常国会が混乱し、予算審議に時間がかかることもあるでしょう。とすると、国民の損失にもなりますね」
一部で指摘されていた年明け解散については、こうみる。
「桜を見る会問題が尻切れトンボで終わって、衆議院を解散するとも聞いていましたが、できなくなったかなという気がします。シャッフルする可能性も残っていますが、選挙がやりにくくなったでしょうから」
同じ12月25日には、特捜部が秋元議員の事件の関係先として、自民党の白須賀貴樹衆院議員の地元事務所を家宅捜索した、と各メディアが報じている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)