歌手の浜崎あゆみさん(41)が2019年12月31日に国立代々木競技場第一体育館(代々木第一体育館)で行うカウントダウンライブについて、そのチケットの売れ行きが話題だ。
浜崎さんは今回、国内歌手としては初めてAI技術の「ダイナミックプライシング」を導入した上でチケット販売を実施。申し込み状況をさまざまなビッグデータを用いて分析し、購入希望者に対して先着順でチケットを発行する。なお、価格はAIが需要と供給のバランスを見ながら随時決定するので、その価格は買う時期によって上下する。さしずめ、「変動相場制」と言えるだろう。
残る座席の価格は1万900円前後
そのチケットだが、用意されたのは「アリーナステージ前席」「アリーナ席・スタンド前列席」「アリーナ後方席・スタンド席」「車いす席」の4種類のチケット。ステージに特に近い「アリーナステージ前席」と、それらの次に近い「アリーナ席・スタンド前列席」、及び、「車いす席」は12月24日までにすでに販売が終了しており、現在入手できるのはステージからは遠い一般的な「アリーナ後方席・スタンド席」のみとなっている。
ただ、今回浜崎さんが導入した「ダイナミックプライシング」だが、一部のファンからは発売開始以前から「あゆちゃんファン歴長いけど、カウントダウンのチケット高価すぎでしょ」といった声が上がっていた。実際、浜崎さんがこれまでに代々木第一体育館で行ってきたカウントダウンライブ(2017年と2018年は改修工事のため東京国際フォーラムで開催)のチケットの定価は、例年9600円前後だった。
一方、2019年のカウントダウンライブにおける一般的な席であり、24日時点で入手可能な「アリーナ後方席・スタンド席」の同日19時における価格は1万900円。よって、例年より若干ではあるが高い価格となっていることが分かる。なお、「アリーナ後方席・スタンド席」の発売前にアナウンスされた想定価格は「約1万1000円」であり、今のところ、想定価格通りとなっている。
さて、カウントダウンライブまで残り1週間となった24日時点で、「アリーナ後方席・スタンド席」の空席状況は、残りチケットの枚数は発表されていない一方で、「〇(空席余裕あり)」との表示が販売サイトに表示されている状況だ。浜崎さんが「ダイナミックプライシング」を発表した直後には「チケットの売れ行きに暗雲」といった論調のネットニュースが流れるなどしたが、果たして、実際のところはどうなのだろうか。