「M-1グランプリ」と「有馬記念」に熱い視線が注がれた2019年12月22日。ただでさえ人気のイベントが同日に行われただけあって、双方についてネット上では多数の人々がツイートや書き込みを行うなどしたが、そんな中、それぞれのイベントの「法則」に一喜一憂した人々もいた。
松本人志さんは「逆神」!?
まず、M-1については、審査員の松本人志さん(56)が決勝で投票したお笑いコンビは優勝しないとする「法則」が、今年も発動したと話題だ。松本さんは2016年以降連続してM-1の審査員を務めているが、16年、17年、18年は「和牛」に投票している。
しかし、16年は銀シャリが、17年はとろサーモンが、18年は霜降り明星がチャンピオンとなったため、和牛は優勝できず。このため、このことを覚えていた視聴者からは、「松本人志が投票する人達は優勝しないというジンクス」「私が推すコンビはいつも優勝しない 毎年、松本さんと同じ投票なんだけどなー」といった声が続々と上がったほか、松本さんの投票行動がネットニュースで「逆神」と表現されるなどした。
そして、2019年。松本さんは「かまいたち」に投票したが、優勝したのは「ミルクボーイ」。というわけで、今年もジンクス成立となった。
「1番の連対率が100%」!?
併せて22日に「法則」として話題になったのは、11月6日に覚醒剤所持の疑いで逮捕された元タレントの田代まさし(63)さん。田代さんをめぐっては22日朝頃からツイッター上で、
「起きたら友人から『田代まさしが逮捕された年の有馬記念は1番の連対率が100%』というどうしようもない情報が送られてきていた 調べたらマジだった」
といった情報が拡散。そこで、調べてみると確かに、田代さんが逮捕された01年、04年、10年には「1番の連対率100%」との結果が出ていた(15年については書類送検後に略式命令で罰金30万円が確定したため逮捕されず)。このため、ツイッター上では「田代まさしが逮捕された年の有馬記念は1番の連対率が100%と聞いてスカーレット買った (噂に流されやすい人)」と、ジンクスの再来を願って、1枠1番・スカーレットカラーの馬券を購入したとする声が続々と上がったのだった。
しかし、結果はリスグラシューが5馬身差つける、ぶっちぎりの走りを見せて優勝したため、「誰だよw田代まさし逮捕された年は1枠1番くるって余計なこと言ったやつはw締め切り直前にネットで無駄な金使ってしまったじゃないかw」と、ジンクス崩壊により馬券に投じた金が無駄になったことを嘆くツイートが噴出。また、「これが外れたということは #田代まさし は今年で最後の逮捕ですね。ある意味良かった」と、田代さんが逮捕されるのは19年が最後ではないかと安堵する声も上がるなど、その注目度の高さを見せつけた。
22日の日本を騒がせた2つのジンクス。かたや維持、かたや崩壊という結果に終わったが、その不完全ぶりもまた、ジンクスなるものの魅力なのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)