日本が狙う第2シードに入るためにも...
ダブルスだけではなく、3人目のシングルスという観点からも平野が他をリードしているだろう。3枠目の候補には平野の他に早田、佐藤瞳(21)=ミキハウス=らが名を連ね、伊藤、石川とのダブルスの相性や、ライバル中国との相性などから様々なオーダーが想定できるものの、シングルスで石川とそん色のない力を持ち、左利きの石川とのダブルスの相性を考慮すれば平野の優位は動かないだろう。
五輪団体戦でメダルを目指す日本は、トーナメントで中国と別の山に入るために第2シード権を得たいところだ。五輪のシードは、出場選手のランキングの総合で決まり、ランク上位を占める中国が第1シードとなるのはほぼ確実。第2シードをより可能性の高いものにするためにも、3枠目の選考にあたって世界ランキングもひとつの要因となりそうだ。
「ジャパントップ12」は五輪代表の選考試合ではないものの、平野にとって十分にアピールする場となった。「五輪レースならではの苦しみを知った1年だった」と振り返る平野。五輪代表の残り1枠は予断を許さない状況に変わりないが、「ジャパントップ12」で改めてその実力を証明した19歳。注目の代表発表は来年1月6日に行われる。