解職取り下げなければ訴訟も
今後の情勢は流動的だ。12月6日の県議会でのやり取りによると、11月26日には、中島氏を解任した理事会を監督する立場の評議員会が開かれ、中島氏の解任取り下げを求める声も出た。盛田理事長は「県と相談する」などとして持ち帰ったという(ISCOは「評議員会でのやり取りについて、盛田理事長の発言内容とされるものは正確ではないと認識しています」としている)。
中島氏は、解職取り下げに加えて、解職が決まった9月18日の理事会の議事録案に(1)解職理由(2)どの理事が解職提案の動議を出したか(3)どのような審議が行われたか(4)採決の際に誰が賛成・反対したか、を記載してウェブサイトに公表することを求めている。これらが満たされない場合は、盛田氏を名誉毀損の容疑で民事・刑事の双方で告訴する構えだが、ISCOは
「理事会議事録に関する中島前理事長の要望、その対応等については、現在も関係者による仲介や話し合いが進んでいる段階ですので、コメントを差し控えたいと思います」
としている。