自動改札機の技術革新、着々と進んでいた 「タッチ」もそのうち過去の遺物に?

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左利きも「タッチレス改札」で便利に

   ICカードやQRコードでは、券を読み取らせる必要があるが、そもそもタッチすらしない改札機の開発も進められている。19年11月下旬にはJR東日本が「タッチレス改札」を開発中で、20年にも実証実験を行う計画だと報じられた。各社報道によると、改札天井にあるアンテナから電波を発し、乗客のスマートフォンと通信するという。いちいちICカードを出す必要がなくなるため、左利きや荷物が多い人などにも使いやすくなる。JR東が18年7月に発表した、27年ごろに向けた経営ビジョン「変革2027」には、タッチレス・ゲートレス改札の実現が盛り込まれている。

   大阪メトロの顔認証改札も、注目を集めている。12月10日からドーム前千代崎駅、森ノ宮駅、動物園前駅、大国町駅で実証実験を行っている。同社社員を対象として、メーカー4社の技術協力のもと、20年9月末まで実施する予定だ。実験では、顔認証によるチケットレス改札を24年度に実用化するべく、課題抽出や検討基礎データ取得を行うという。

   思えば、自動改札機が全国的に普及したのは、ほぼ平成の幕開けと同じだった。昭和60年代に生まれた筆者も、都内の改札でも「うらが白い切符」が現役だった時代をうっすら覚えている。有人改札の思い出のように、いつか「改札にタッチしていた時代もあったんだよ」と、振り返る時が来るのだろうか。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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