短距離走における「1レーン」は不利
2つ目の理由として「短距離走における1レーンは不利」ということが挙げられる。なぜか? 現在の競技場トラックは「全天候舗装」と呼ばれ、特殊なゴムの素材でトラックが作られていることに起因する。
「陸上競技のトラックは短距離だけでなく、中・長距離走でも使用しますよね。その際、当たり前ですが、選手は最短距離(1レーン)を主に走ります。となると、1レーンの舗装材がより摩耗してしまいます。このため、短距離レースは1レーンを空けて走るようになってきました。また1レーンの内側には『縁石』(金属状のレールのようなもの)があるので、2レーンより外だと、これを気にせずに走れると言われています」
オリ・パラの「華」と呼ばれる陸上競技だが、意外なところに注目してみるのも面白いかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)