ときどVSウメハラの名勝負も... ストV「世界一」決めるCapcom Cup 2019詳報

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   2019年12月13日から15日(日本時間では14日~16日)にかけてアメリカ・ロサンゼルスで開催された『ストリートファイターV AE』(以下、ストV)の世界大会、「Capcom Cup 2019」(以下、Capcom Cup)はアメリカのiDom選手が優勝し賞金25万ドル(約2700万円)を手にした。

   準優勝は同じくアメリカのPunk選手。日本人プレイヤーの成績はマゴ選手の4位が最高だった。

  • 日本勢最上位に食い込んだマゴ選手のツイート。悔しさをにじませた
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ときどVSウメハラ、至高の対決

   3月から11月にかけて世界各地で開催された予選大会「Capcom Pro Tour」や地域大会優勝者、前年度優勝者、13日に開催された最終予選を勝ち抜いた1人を加え、総勢32人で争われた「Capcom Cup」は、初日から大きな盛り上がりを見せた。

   243名が参加した最終予選では昨年度準優勝者の板橋ザンギエフ選手ら強豪が次々に敗退する中、もけ選手が奮闘。決勝の対戦相手はアメリカのCommander Jesseということもあり、会場は圧倒的なアウェイの雰囲気に包まれたが見事に跳ね除け、本戦への切符をつかんで見せた。なお、もけ選手は本戦でも勝ち進み13位タイの成績を残した。

   大会2日目となった本戦初日には世界各地から集結した32人の精鋭プレイヤーが集結し、激闘が繰り広げられた。中でも大きな注目が集まったのが、ルーザーズトーナメントで実現した、日本を代表するプロゲーマーであるときど選手とウメハラ選手の対戦だ。

   この試合は前に出て圧力をかけるときど選手とソニックブームを中心に迎撃するウメハラ選手という展開になったが、まずはウメハラ選手がじわじわとリードを広げてマッチポイントを迎える。しかしときど選手は追い込まれながらも攻めの姿勢を全く崩さず、要所で放たれるウメハラ選手の芸術的なサマーソルトキックに苦しめられながらもラウンドを奪い返し、至高の対決に見事勝利。ウメハラ選手は無念の敗退となった。

   わずか数ドットの差で勝敗は決した

   大会3日目に勝ち残った日本人選手は全7人。上位進出が期待されたが、ここでアメリカのiDom選手とPunk選手、そしてフィンランドのPhenom選手が圧倒的な壁となって立ちふさがる。

   ときど選手はPhenom選手との死闘の末に、わずか数ドットの体力差で敗退。日本人最上位のマゴ選手もPhenom選手に敗れた。

   『ストV』もすでにリリースから4年を迎えて戦術や対策は練りこまれ、上位陣の間では差が付きにくくなっている。絶えず更新されていく情報を取り込みつつ戦い続ける選手たちの生きざまは、まるで厳しい修行に身を投じる修験者のようにも映る。

   また春になれば、次の「Capcom cup」への厳しい道のりがスタートする。冬の間に更に進化した選手たちは果たしてどのような姿を見せてくれるのか。ハイレベルな戦いに熱狂できる日が来ることを期待している。

(eスポーツライター 早川清一朗)

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