「多くの被害者がいますし、苦しんでいる方もたくさんいます」
伝えたかった1つのポイントは「事件当時の信徒が今も残って活動している」ということだ。
「昔から、どうしても忘れ去られてしまう事件はあります。その中で地下鉄サリン事件は来年が節目の年で、もう一度伝えようという思いがありました。多くの被害者がいますし、苦しんでいる方もたくさんいます。賠償も進んでいません。まだ終わっていない問題です」(同)
そもそもYouTubeチャンネルを開設したのが、このオウム事件の動画をアップするためだった。初投稿となった約1分の動画は、公安調査庁の活動内容を概説したもので、具体的な事件などには触れていない。「初の試みということで、問題なくアップできるかどうか心配だった」(広報)ため、試運転した。本格運用はこの19日の動画からだ。
ツイッター上では動画に対し、
「そうか、知らない世代も多いのか...これは拡散希望、よろしくお願いします」
「もう四半世紀か」
「僕はこの事件のことを幼稚園の年長?くらいに知ったけどその時はよくわからなかったなぁ、、、」
といった声があがっている。事件について改めて考えるきっかけとなっているようだ。
広報は「まだ公開したばかりなのでこれからだと思いますが、反響の度合いを見ながら、効果をあげているならば、今後も動画を作り続けていくことを検討しなければいけないと思います」と話している。