ベネッセ「ペーパーカンパニーではございません」 記述式採点会社めぐる「疑惑」に反論

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セキュリティを理由に、社員数などは公表せず

   ツイッターやネット掲示板では、学力評価研究機構サイトにある個人情報問い合わせ窓口の電話番号が、ベネッセのサイトで過去にあった進研模試採点担当の別の連絡先と一致しているとの報告も出ていた。

   学力評価研究機構のこの番号にJ-CASTニュースが12月17日に電話をかけると、同機構のスタッフが出た。すると、広報担当者はおらず、ベネッセホールディングスの広報担当者に連絡してほしいと言われた。

   ベネッセホールディングスの広報部は17日、取材に対する同機構の回答として、「ペーパーカンパニーではございません。多くの社員が業務を行っております」と疑惑を否定した。

   「学力評価研究機構は、採点業務を専門的に行っている会社であり、業務の性質上、セキュリティと情報管理の観点から、外部への情報公開を一定以上、制限させていただいております」と回答で説明し、このことを理由に「社員数については公開を控えております。また、電話番号につきましても、お取引先や関係者のみにお伝えさせていただいております。看板は出しておりません」とした。

   なお、ベネッセホールディングスは同日、報道関係者に向けて、記述式問題導入の見送りについての同機構のコメントを発表した。そこでは、「ここまで一生懸命準備を進めてこられた受験生の皆様やご家族、学校の先生方が困惑されることを思うと、誠に残念の一言です。当社はこれまで、適正な採点の実行に向け、予定通り丁寧に準備を進めてきましたが、決定を受け止め、今後の対応を速やかに大学入試センターと協議します」としている。同機構のサイト上でも、同様な内容のお知らせをアップしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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