声優の平山笑美さんが2019年12月13日と14日に東京・渋谷のWOMBで自身初のソロライブ「PIRAMIRiSE - Connecting The Smile -」を開催。のべ2000人の観客を前に、ヴォーカリストとしての存在感を示した。
このライブは、ファンからの出資によって実現したものだ。J-CASTニュース記者は会場を訪れ、ファンからの熱気に触れてきた。
公演前には「協賛映像」を繰り返し上映
これまで主に声優・ナレーターとして活動していた平山さんだが、18年秋、「平山さんのライブが観たい」という何気ない友人の一言から平山さんをよく知るゲーム音楽界の有志が集まり、ライブで歌えるアルバムと楽曲の制作からスタート。その資金をクラウドファンディング(CF)で集めようと、クリエイターとファンのプラットフォームサイト「Fanbeats」上でプロジェクトを始めたところ、応募開始初日の19年5月16日だけで最高額目標2500万円を達成。アルバム「PIRAMIRiSE」(10月に一般発売開始)とライブの制作が進み、12月の2daysでのライブ開催となった。
ライブのチケットはFanbeats上CFのリターンとして用意された。いくつかのプランの中で、20万円前後の最高額クラスの「P(プロデューサー)セット」「後援パック」などになれば、ゲネプロ(通し稽古)・舞台挨拶の見学や「協賛映像」の上映権がついてくる。応募者それぞれが自作し、アニメや顔出し映像など、思い思いのメッセージが込められた協賛映像が公演前に繰り返し上映されるので、ファン全体で、一連の制作活動に貢献できた実感を共有できる仕掛けだが、その分高額ではある。