契約続行ならば今後も大舞台に立つ可能性が
ここ最近、ボクサーの体重超過が相次いでおり、世界的にみてもこの問題は深刻である。今回のように対戦相手が体重超過を問題視して試合が中止となるケースは海外では少ない。試合そのものが無くなることを避けるために、プロモーターがファイトマネーをつり上げてグローブハンデをつけたり、当日計量にリミットを設けるなどの手段を用いて試合を強行するケースが多くみられる。
ネリは体重超過の他にもドーピング疑惑などリング外での行動に注目が集まりがちだが、米国内でネリのボクサーとしての力量が高く評価されていることも事実。ネリは米国の大手プロモート会社と契約しており、今回の件で契約が解除されなければ今後も大きな舞台が用意されるとみられる。
日本のボクシング関係者のなかには、ネリの2度にわたる体重超過を重く受け止めるものが多数を占める。WBCの対応の遅さに疑問を呈する関係者もおり、「WBCはランキングから外しただけでうやむやにするのではないか」との声も上がっている。WBCは年内にも処分を科すのか。世界の主要4団体のひとつとして毅然とした対応が求められる。