通信各社、動画サービスへの目立つ注力
高速通信が可能になる5G時代を見越してか、通信各社は動画サービスに力を入れつつある。NTTドコモは19年12月から、「ギガホ」などの契約者を対象に、「Amazonプライム」(年額4900円)が1年間無料になる特典を始めた。Amazonプライムでは、商品配達の「お急ぎ便」が無料になるほか、「Amazonプライムビデオ」も視聴でき、そこには松本人志さんが企画した「ドキュメンタル」「フリーズ」をはじめ、婚活バラエティ「バチェラー・ジャパン」などのオリジナルコンテンツも含まれている。
ソフトバンクは、傘下にGYAO!(ギャオ)を持っている。テレビドラマの見逃し配信に加え、元SMAPの木村拓哉さんを起用した「木村さ~~ん!」といった独自番組もラインアップ。ソフトバンクの「動画SNS見放題」プラン、ウルトラギガモンスター+(プラス)に入っていれば、データ使用料として加算されないメリットもある。
5Gでは最大速度20Gbps(ギガバイト毎秒)が理論値で、現状の4G回線より20倍ほどのスピードになると言われている。普及すれば、動画配信サービスもより長時間、高精細なものが求められるだろう。そんな状況下で、強力なコンテンツを持つテレビ局とタッグを組めれば、通信事業者にとってメリットは大きい。他社が追随するかに注目だ。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)