西武は自主性重んじ茶髪を解禁
また、近年ではソフトバンクの工藤公康監督(56)も選手の茶髪について否定的な姿勢を見せており、試合中のガム噛みやツバを吐く行為に苦言を呈している。一方で今シーズン、パ・リーグを制した西武の辻発彦監督(61)は、選手の自主性を重んじて選手の茶髪を「解禁」している。選手の髪の色、髪型にルールを作らず、グランドで結果を残すことを望んでいる。
MLBでも身だしなみに厳しい球団がある。最も有名なのがヤンキースだ。1973年にオーナー職に就いたジョージ・スタインブレナー氏が、髭や髪形に関する規則を定めた。ヤンキースでは、口髭の先端が唇より下までくるものや頬髭、襟元に達する髪型を禁止している。スタインブレナー氏亡き今も、この規則は球団内に息づいている。
時代に流されることなく「伝統」を重んじてきた巨人。今シーズン、阪神のオネルキ・ガルシア投手は髪の毛を金色や赤色に染め、ファンを楽しませてきたが、巨人ではこのような「個性派」が出てくることはないだろう。ある巨人OBは言う。「巨人の伝統にはいい面もあれば悪い面もある。他球団の選手には理解できないものもある。それを全てひっくるめての巨人ですから。それが変わることはないでしょう」。