「丁寧に説明」してみると...
こうした世耕氏の反発を踏まえ、「丁寧に説明」するとすれば、一例としては次のような流れになることが考えられる。
「場面A」は実際の放送のままで、
<場面B改>
(字幕かナレーションで)「世耕氏は定例会見で、『桜を見る会』に関する首相の説明状況に関する質問に対して、次のように語りました」
世耕氏「(総理は)説明できる範囲はしっかり説明をした、と」
<場面C改>
(字幕かナレーションで)「この後、定例会見が終わったあとの雑談で、世耕氏は今後の年内の定例会見の予定について、次のように語りました」
石井氏「(年内の定例会見は)いつまでやるんですか?」
世耕氏(机に置かれたドリンク缶を取り、タブを開ける動作をしながら)「えっ?...もう『よいお年を』というか...(周囲から笑い声)来週はある?」
記者「記者懇は?」
世耕氏「まだ決めていない」
<場面D改>
スタジオキャスター「『桜を見る会』の問題で、これだけ納得できないという声があがっている中、菅官房長官が『理解をいただけるよう対応を取っていきたい』と会見で述べる一方、世耕参院幹事長は、年内の今後の定例会見予定について『もう、よいお年を、というか...』と、会見が終わった直後の雑談で語っていましたが、まだまだ残っている疑問点もあり、『よいお年を』迎えられませんよ、という気持ちになってしまうんですけど」
後藤氏「そうですね。(以下略)」
上記の「丁寧に説明」した展開は、映像とナレーションとの尺(時間)の関係を無視するなど、あくまで一例として、参考までに作成してみた内容だ。実際の放送と「印象」は変わっただろうか、変わらなかっただろうか。もっとも、世耕氏の主張を十分にはくみ取れていない可能性もある。