年末恒例イベントとなっている「今年の漢字」。毎年12月12日、京都・清水寺の舞台で揮毫(きごう=文字や書画を書くこと)により発表されるが、令和元年となった今年はどんな字が選ばれるのか? J-CASTニュース記者たちが予想してみた。
今年入社の1年生たちは...
「今年の漢字」は、公益財団法人・日本漢字能力検定協会が「その年の世相を表す『漢字一字』」を募集したことに端を発する。1995年より開催され、2019年で25回目。もはや「年末の風物詩」と言っても過言ではない。
ところで、漢字と言えば我々、ネットニュース記者も毎日のように扱っている。そこで、今年ジェイ・キャストに入社した1年生編集部記者を中心に「今年の漢字」を予想してもらった。
まず20代のS記者(男性)は、「一」を選んだ。理由としては、
「令和1年(元年)であること。東京五輪の1年前であること。ラグビー代表が『ONE TEAM』となって活躍したこと。『一律』ではない消費税率が生活に混乱をきしたこと」
これは、いきなり大本命かもしれない。確かに新元号になったこと、ラグビー日本代表の「ONE TEAM」は流行語大賞にも選ばれている。
続いて、20代のI記者(男性)は「疲」を推した。
「個人的ですが、あれだけ遊んで暮らせた大学を卒業し、社会の荒波に揉まれ現在進行形で疲労がたまっています...。1年を振り返ってみると、各地で地震や豪雨などによる災害が相次ぎ、気『疲』れしたイメージが...」
確かに、今年も台風の被害が各地で発生した。被災者の皆さまには、心よりお見舞いを申し上げたい。しかし理由が、ちょっと個人的すぎやしないか?
3人目は中国出身20代のT記者(女性)。日本語もペラペラで、嵐の櫻井翔さんが大好き。記者も一緒に取材に行ったこともあるが、そんなT記者が選んだのは、そのまんま「嵐」だった。
「今年日本は台風15号や台風19号、何回も台風に直撃され、大きな被害に遭いました。また、アイドルグループ『嵐』の活動休止も発表され、色んな意味で『嵐』にまつわる出来事が多い1年という感じです」
また20代女性のM記者も、同じく「嵐」だと追随する。
「『嵐』が活動休止を発表したことは、今年1番の芸能ニュースではないかと思います。SNSを解禁したり、二宮さんが結婚したり、1年を通して何かと話題だったな、と」
なるほど...。「合わせ技一本」といった感じかもしれない。
あの「ノーベル賞受賞者」は...
社内のみならず、外にも目を向けてみよう。2019年ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰氏は、各メディアの取材に「賞」という字を選んだ。
「ノーベル賞に加え、6月に欧州特許庁が技術進歩に貢献した発明家に贈る『欧州発明家賞』も受賞したため」
う~ん...。ここまで来ると、レベルが違い過ぎて何も言えない。
かく言う45歳のオッサン記者は...というと「桜」を推したい。理由としては、
「『桜の戦士』と呼ばれるラグビー日本代表選手たちが、列島中に大きな勇気と感動を与えてくれたこと。また政治では『桜を見る会』で国会に混乱をきたしたこと」
ちなみに、過去において複数回選ばれたのは「金」が3回で最多である。
★2000年=シドニー五輪女子マラソンで高橋尚子選手が「金」、南北朝鮮統一の実現に向けた「金・金」首脳会談など
★2012年=金環日食や金星観測など、天文現象の当たり年。また、ロンドン五輪でが、日本史上最多のメダル獲得、ノーベル賞の受賞など、数多くの金字塔が打ち立てられた年
★2016年=リオ五輪の日本人選手「金メダルラッシュ」、また4年後(2020年)の東京五輪への期待が高まった。一方で東京都知事(当時)の政治資金問題、築地市場の豊洲移転問題など、政治と金の問題が次々と浮上
忘年会シーズン、皆さんも考えてみては?
(J-CASTニュース編集部 山田大介)