顧問だった朝日元政治部長が取材に答えた
朝日新聞元政治部長の橘優氏は12月10日、なぜジャパンライフの顧問を引き受けたかについて、J-CASTニュースの取材にこう説明した。
「山口元会長は、政界に顔の広い方で、政治家を取材するとその場にいることが多く、お互いに知っていました。文化や福祉などの活動をする日本文化協会のスポンサーになったとき、協会の代表理事を引き受けるよう声をかけられ、協会は報酬がないので報酬のあるジャパンライフの顧問にならないかと言われました。私は、視覚障害者の写真コンクールなどを手がける協会の文化事業に興味を持ち、いいですよと引き受けることにしました。形式的な顧問でしたので、会社の事業のことは知りませんでした」
2017年1月27日の大物政治家を囲んだ懇親会については、橘氏が他の大手マスコミ幹部ら数人全員に声をかけたという。食事会の費用は、山口元会長が出し、橘氏らは支払わなかった。ただ、ジャパンライフの宣伝資料に顔写真などが使われたことは知らなかったとした。自らが会社案内に出ていたことも知らなかったという。
ジャパンライフに16年12月に業務停止命令が出たときは、そのことに気づかず、事業内容などを知ったのは、17年11月に3回目の停止命令が出たなどと報じたNHKニュースを見てからだったと説明した。
「その後、記者仲間からジャパンライフのパンフレットに顔写真入りで懇親会のことが出ていることを聞き、私が誘った人たちと連名で山口元会長に抗議文を出しました。勝手に名前などが使われたことは心外であり、使われるとは思っていませんでしたので遺憾に思っています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)