五輪世代も複数招集、正GK争いも熾烈
E-1選手権には佐々木、畠中、ベネズエラ戦途中出場の三浦弦太(ガンバ大阪)らも招集された(室屋は負傷により辞退)。一方、森保一監督は7か月後に迫った東京五輪も見据えている。五輪世代(現U-22)からDFにも渡辺剛(FC東京)、古賀太陽(柏レイソル)、橋岡大樹(浦和レッズ)ら複数選手が呼ばれた。A代表に定着した冨安が今21歳であることを考えれば、今大会から新戦力が見出される可能性はある。
複数メディアの予想では、E-1選手権は3バック(3-4-2-1)で臨むとみられる。ボランチやウィングとの連携がどれだけ上手くとれるかも重要なポイントとなる。前回も招集された選手らにとっては「リベンジ」の機会であると同時に、ツイッター上では「畠中と佐々木はラストチャンスってことなのか?」「オリンピック世代国内組はラストチャンスかもね」といった声もある。
守備力の向上という点では、正GK争いも新たな局面を迎えそうだ。長年代表を支えた川島は、6月の南米選手権(コパ・アメリカ)以来の代表戦となった先のベネズエラ戦で4失点を喫した。森保体制では権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)が正GKとして定着しつつあるが、海外組のためE-1選手権は未招集だ。
今回呼ばれたGK中村航輔(柏レイソル)、小島亨介(大分トリニータ)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)にとっては、絶好のアピール機会となる。10年南アフリカW杯直前には、イングランドとの強化試合で起用された川崎フロンターレ時代の川島がスーパーセーブを連発し、正GKの座を奪取。圧倒的な実力を誇った川口能活・楢崎正剛からの世代交代を実現した。
現在、代表のGKは群雄割拠の時代が続いている。今大会で新たな守護神の登場はあるだろうか。