アニメ・ゲーム・コスプレなどなど、日本発のオタクカルチャーは海外でも高い人気を持つようになって久しい。海外のファンも積極的に日本を訪れ、国際交流が図られるようになったほど。中国・上海出身のコスプレイヤー、Liyuu(リーユウ)さんもその1人だが、コスプレを極めて日中で人気のコスプレイヤーとなり、日本でのアーティスト活動も始めている。
中国の少女が、日本のアニメやキャラクターに憧れ、コスプレを極め、アーティストとして日本のコンテンツに足跡を残すまでになった、そのコンテンツ愛と原動力を聞いた。
(聞き手・構成/J-CASTニュース編集部 大宮高史)
初コスプレは「けいおん!」から
――まず、Liyuuさんが最初に見た日本のアニメは何でしたか?
幼稚園の頃に見た「カードキャプターさくら(CCさくら)」でした。当時3~4歳くらいだったかなと思います。中国語で吹き替えられていたバージョンでした。そのころは日本の作品だとは知らずに見ていたのですが、中学生の頃、「けいおん!」を見てから日本のアニメを本格的に好きになって。初めてコスプレをしたのも「けいおん!」の平沢唯ちゃんでした。
――その頃、中国ではどんな作品が流行っていたんでしょうか
学校の中では「家庭教師ヒットマンREBORN!!」や「しゅごキャラ!」で、私も観てました。その頃も今も、日本で勢いがある作品はそのまま中国でも人気がある感じです。今なら「鬼滅の刃」や「ソードアート・オンライン(SAO)」でしょうか。中国産のアニメやゲームもどんどん出てきています。
――「アズールレーン」などは日本に「逆上陸」もしていますね。今お気に入りの作品などはありますか?
「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」っていう映画です。小さな猫の妖精が主人公のファンタジー映画で、キャラクターの衣装も中国古代の服装がアニメ的にアレンジされていて、絵がきれいでコメディタッチの場面もあれば、シリアスで感動させてくれる場面もあります。
――中国のアニメファンの楽しみ方は、日本に比べてどうでしょうか?
中国もファン人口はすごく多いです。だから楽しみ方は人それぞれで、コスプレイヤーの撮影、ライブ参加、あとは上海などである大きなイベントなどいろいろなやり方で皆楽しんでいます。日本の作品も中国の作品も分け隔てなく接している感じです。