大ヒット中のマンガ「鬼滅の刃」(週刊少年ジャンプ連載)の単行本18巻が2019年12月4日に発売された。「ジャンプ」連載マンガでは異例の初版100万部超えを達成した18巻だが、特典の付け方が「特典商法」ではないかとも言われている。
コンプしたくても「購入制限」が・・・
「鬼滅の刃」18巻には、先着購入特典としてイラストカードがついている。これは全国47都道府県の主要書店を中心に購入者に配布されるもので、全部で18種類の絵柄が封入されている。全種類をそろえるには複数の冊数を購入するか、購入後に誰かと交換しなればならない。が、本作の人気ぶりに、1人1部限定などの購入制限を行う書店が多く、かつなくなり次第終了の特典ゆえ、お目当てのカードが手に入りにくい状況だった。
ツイッター上では、書店5、6店を回ってやっと1冊手に入れた、などとつぶやくファンもいる。
さらに、カードは絵柄を選べないランダムか、購入者が絵柄を選べるかは書店によって対応が分かれた。このため、ランダム配布の場合は目当てのカードが当たるかは運次第で、絵柄を選べる店舗では人気のキャラクターのカードが早々になくなる事態が発生している。
目当てのカードがもらえなかったファンはSNSで交換を試み、一方で「メルカリ」には7日14時時点で、取引済みのものも含めて18巻と特典カードが合計で300件ほど出品されている。18巻の品薄には、これら転売を目的とする人の存在も影響していそうだ。
以前の単行本からこのような購入特典はついていたが、絵柄の種類は16巻で6種類だったものが17巻は10種類、そして18巻で18種類と増える一方で、その分全種類集めたり、お目当てを引き当てたりするハードルは高くなっている。ファンからは過熱する人気にさらに油を注ぐような特典の多様化に「特典商法えぐい」と悲鳴のような感想も現れている。