幻に終わった井上との王座統一戦... 元PFP1位ロマゴンは再び輝きを取り戻せるのか

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まさかの連敗に膝の負傷で長期ブランク

   2017年3月、WBC世界スーパーフライ級の初防衛戦に臨んだゴンザレスは、シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)にまさかの判定負けを喫した。プロ47戦目にして初黒星。試合を中継したテレビの解説を務めた井上は「今日負けるとは思わなかった」とショックを隠さなかった。半年後にゴンザレスはシーサケットとのリマッチに臨むも、結果はプロキャリアで初めてのKO負けとなった。

   一度は交わりかけた運命の糸は、ゴンザレスの連敗によってそれぞれ異なる方向へと向かっていった。ゴンザレスは2018年9月に再起するも練習中に膝を負傷し、長期のブランクを余儀なくされた。一方の井上はスーパーフライ級に別れを告げ、18年5月にバンタム級の世界王座を獲得し、いまやPFPランキング上位に格付けされるまでに成長した。

   フライ級までのゴンザレスはその強打ゆえ、ほとんどの試合においてパワーで圧倒した。だがスーパーフライ級に上げてからは力負けする場面もみられ、井上が君臨するバンタム級への転向は現実的ではない。今後は、このままスーパーフライ級にとどまるか、1階級下のフライ級で出直しを図るか、いずれかの選択となるだろう。

   プロ戦績47勝(39KO)2敗。かつて世界の軽量級ボクサーを震え上がらせた最強王者は32歳となり、残された時間は多くない。2年前、井上とゴンザレスの対戦が実現していれば...。今となっては夢物語となってしまったが、ゴンザレスは再び輝きを取り戻すために1年3カ月ぶりのリングに上がる。

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