「ガバナンスの欠如が今回の要因の1つと考えた」
「学校現場の問題もありますが、市教委全体の問題として、ガバナンスの欠如が今回の要因の1つと考えたことがあります。市民から厳しいご批判も来ており、管理監督者として、ボーナスの増額に校長や課長級以上も含めると理解を得られないと考えて、見送りました」
「連帯責任」と一部で報じられたが、「責任を問うために増額を見送ったわけではなく、そういう趣旨ではありません」と否定した。このような措置をすれば、皆に迷惑がかかると考えて暴力を隠そうとするのではとの指摘については、「研修などを行って、隠したりすることがないように努めたい」と説明した。
ただ、関係者の処分などが終われば、今回見送られた増額分について、さかのぼって支給することもありえるとしている。
なお、激辛カレーを目に擦り付けるなど、ショッキングな内容で物議を醸した加害教員4人については、市教委が給与を差し止める異例の処分を行い、兵庫県警も暴行罪などの可能性もあるとして捜査中だと報じられている。
この問題について、市教委が設置した第3者委員会が関係者らの聴取を進めており、年内にも調査結果をまとめ、市教委が、前校長や市教委幹部らも含めて関係者の処分を検討する見込みだ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)